化学物質とそれによる主な症状又は障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
労働衛生(有害業務)の覚え方:第一種10問で足切りを越える分け方
第一種衛生管理者の「労働衛生(有害業務に係るもの)」は10問・80点。4問を下回ると足切りです。化学物質、騒音、放射線、換気設備、マスクと範囲が広く、「どこから手を付ければいいか分からない」と言われがちな科目ですが、3つの塊に分けて、塊ごとに覚え方を変えると一気に整理できます。
第一種衛生管理者の労働衛生(有害業務)の範囲
結論
有害業務の労働衛生は①化学物質と職業性疾病、②騒音・温熱・放射線、③測定・局排・保護具の3つに分けます。①②は「原因→症状」の対応表で、③は「なぜそうするか」という仕組みで覚えます。法令の数字(測定の頻度や保存年数)は関係法令の科目なので、ここでは深追いしません。
試験科目の範囲は、厚生労働省の告示「衛生管理者規程(昭和47年労働省告示第94号)」で決まっています。第一種の労働衛生は、衛生管理体制、作業環境要素、職業性疾病、作業環境管理、作業管理、健康管理などで、このうち有害業務に係る部分がこの科目の10問になります([厚生労働省])。第二種の範囲は作業環境要素・作業環境管理などが「有害業務に係るものを除く」とされていて、その差が第一種だけの範囲です。
科目ごとの問題数は決まっていますが、テーマごとの配分は回によって変わります。そこで、このサイトでは範囲を次の3つに分けて対策します。
| 塊 | 主な内容 |
|---|---|
| 化学物質・粉じんと職業性疾病 | 有機溶剤・金属・ガスによる健康障害、じん肺、石綿、物質の状態(ガス・蒸気・粉じん・ミスト・ヒューム) |
| 騒音・温熱・放射線・酸欠 | 騒音性難聴、熱中症とWBGT、電離放射線、減圧症、酸素欠乏 |
| 作業環境測定・局排・保護具 | A測定・B測定と管理区分、局所排気装置のフード、防毒マスクの吸収缶 |
化学物質と騒音・温熱は「原因→症状」の対応で覚える
①と②の問題は、ほとんどが「この物質(因子)で、この症状が出る」という組み合わせの正誤です。選択肢では、別の物質の症状とすり替えてきます。たとえば、ノルマルヘキサンは末梢神経障害、ベンゼンは造血器障害、カドミウムは腎障害や骨軟化、という対応を一つずつ覚え、入れ替えられたら気づける状態にするのが目標です。
- 化学物質による健康障害の覚え方:有機溶剤・金属・ガス・発がん物質の対応表
- ガス・蒸気・粉じん・ミスト・ヒュームの違い:物質の状態の分類
- じん肺の覚え方:じん肺の病態と管理区分
- 騒音障害の覚え方:騒音性難聴は初期に4000Hz付近から
- WBGTと熱中症の覚え方:WBGTの式と熱中症の分類
- 電離放射線の覚え方:確定的影響と確率的影響
設備・測定・保護具は「仕組み」で覚える
③は丸暗記より、理由をつけて覚えるほうが速い分野です。たとえば局所排気装置のダクトは「長さができるだけ短く、曲がり(ベンド)ができるだけ少なく」(有機則第14条)。空気の通り道が長く曲がるほど吸い込む力が落ちる、と理由を添えると、逆のことを書いた選択肢にすぐ気づけます。
- 作業環境測定の覚え方:A測定は場の平均、B測定は発散源の近くの最も高い時間帯
- 局所排気装置の覚え方:フードの型、ダクト、定期自主検査(1年以内ごとに1回)
- 防毒マスク・防じんマスクの覚え方:吸収缶の色、酸素18%未満の場所ではろ過式は使えない
関係法令(有害業務)との切り分け
同じ有機溶剤でも、問われ方で科目が分かれます。「ノルマルヘキサンで末梢神経障害」は労働衛生、「有機溶剤の作業環境測定は6か月以内ごとに1回、記録は3年保存」は関係法令です。両方を一度に覚えようとすると、症状と数字が頭の中で混ざります。
- 労働衛生(この科目):物質と症状、測定や換気の考え方、保護具の選び方
- 関係法令(有害業務):測定・健診の頻度、記録の保存年数、作業主任者の資格、就業制限 → 有害業務の関係法令の覚え方
勉強の順番は、労働衛生で「何が危ないか」をつかんでから法令の数字に進むと、数字に意味がついて覚えやすくなります。全体の時間配分は勉強時間と順番を参考にしてください。
足切りを越えるための進め方
- 最初の1週目:①の対応表だけを回し、物質名を見たら症状が出る状態にする
- 2週目:②と③を「理由つき」で読む。WBGTの式、管理区分の判定、吸収缶の色など、図や表になるものから
- 直前:○×で取りこぼしを探し、間違えた組み合わせだけを見直す
本番は五肢択一ですが、選択肢一つひとつは「正しい・誤り」の判断の積み重ねです。このサイトのドリルは○×形式で、入れ替えに気づく練習に向いています。合否の仕組みは何点で合格かの記事で確認できます。
本番形式の問題で確かめる
この記事の範囲から、本番と同じ五肢択一を3問。選ぶと正誤と解説が出ます(学習の記録には残りません)。
WBGT(暑さ指数)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
作業環境測定基準に基づく作業環境測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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よくある質問
労働衛生(有害業務)は何問中何問取ればいいですか?
第一種の「労働衛生(有害業務に係るもの)」は10問・80点で、科目ごとに40%以上が必要なので4問以上の正解が足切りの目安です。そのうえで全体の合計で60%以上が必要です。
有害業務の労働衛生と関係法令の違いは何ですか?
労働衛生は「なぜ体に悪いか・どう防ぐか」という知識(物質と症状、測定や設備の仕組み、保護具)を問い、関係法令は「法令で何が義務か」(測定の頻度、記録の保存年数、作業主任者の資格など)を問います。同じ有機溶剤でも、症状は労働衛生、6か月ごとの測定は関係法令、と分けて覚えると混乱しません。
第二種しか持っていない人も勉強する範囲ですか?
第二種の免許を持つ人が第一種を受ける「特例第一種」では、この科目と有害業務の関係法令の2科目だけを受けます。範囲は衛生管理者規程(昭和47年労働省告示第94号)第8条で、有害業務に係る作業環境要素・作業環境管理・作業管理・健康管理と職業性疾病です。
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出典
数値・条文は次の一次資料で確認しています(確認日は本文の注記のとおり)。
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