職場における熱中症防止のためのガイドラインに示される暑熱順化に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
騒音障害の覚え方:等価騒音レベル・4000Hz・騒音障害防止ガイドライン
第一種衛生管理者の騒音の問題は、「騒音性難聴の特徴」「等価騒音レベルの測定」「騒音障害防止のためのガイドライン」の3つが中心です。dB、Hz、管理区分と単位がいくつも出てくるので混ざりやすいところですが、Hz=聞こえの検査、dB=音の大きさと役割を分ければ整理できます。
騒音性難聴の特徴:初期はc5dip
結論
騒音性難聴は4,000Hz付近から落ちる(c5dip)・内耳の障害・一般に両側性。著しい騒音の屋内作業場は6か月ごとに等価騒音レベルを測定、記録3年。ガイドラインの管理区分は85dBと90dBが境目、健診の記録は5年です。
厚生労働省の「騒音性難聴の認定基準」の解説では、騒音性難聴の病態を次のように説明しています([厚生労働省])。
- 聴力障害は高音域から始まり、初期にはオージオグラムがc5dip(4,000Hz付近に限局した聴力障害)の型を示す
- ばく露期間に応じて、より高音域へ、次いで中音域、低音域へと広がる
- 障害される部位は内耳
- 一般に両側性で、騒音下の作業を離れるとほとんど悪化しない
「初期は低い音から聞こえにくくなる」「中耳の障害」「片側だけに起こるのが一般的」という選択肢は誤りです。高い音から・内耳・両側の3点セットで覚えます。
等価騒音レベルの測定(安衛則第588条・第590条)
労働安全衛生規則第588条は、鋲打ち機・はつり機など圧縮空気で動く機械を扱う屋内作業場、金属の圧延や鍛造の屋内作業場などを「著しい騒音を発する屋内作業場」と定めています。ここでは6月以内ごとに1回、定期に等価騒音レベルを測定し、記録を3年間保存します(第590条)。施設や作業工程を変えたときも、遅滞なく測定します(第591条)。強烈な騒音を発する場所の業務では、耳栓その他の保護具を備えます(第595条。[e-Gov])。
騒音障害防止のためのガイドライン:測定・管理区分
「騒音障害防止のためのガイドライン」は令和5年4月20日に改訂されました([厚生労働省])。事業者は、衛生管理者や安全衛生推進者などから騒音障害防止対策の管理者を選任し、ガイドラインの事項に取り組ませます。
作業環境測定は、作業が定常的に行われている時間帯に1測定点について10分間以上継続して行い、A測定平均値(算術平均。80dB未満の測定値は含めない)とB測定値で評価します。
- 第Ⅰ管理区分:A測定平均値・B測定値とも85dB未満。作業環境の管理を続ける
- 第Ⅱ管理区分:Ⅰ・Ⅲ以外。標識で明示し、改善に努め、必要に応じて聴覚保護具を使わせる
- 第Ⅲ管理区分:A測定平均値かB測定値が90dB以上。標識で明示し、改善措置を講じ、聴覚保護具を使わせた上で使用状況を管理者に確認させ、見やすい場所に掲示する
測定は6月以内ごとに1回、記録は3年間保存です。改善しても85dB未満にならない場合は、作業時間の短縮も検討します。ガイドラインが参考に載せている許容基準では、85dBで1日8時間、90dBで2時間30分です。
騒音健康診断:周波数と音圧
- 雇入時等:オージオメータによる250・500・1,000・2,000・4,000・6,000・8,000Hzの聴力の検査など
- 定期(6月以内ごとに1回):1,000Hzと4,000Hzの選別聴力検査。音圧は1,000Hzが30dB、4,000Hzが25dB及び30dB
- 記録:5年間保存。定期健診の結果は所轄労働基準監督署長に報告
定期健診で4,000Hzは、騒音性難聴が初期に現れる周波数とセットで覚えます。改訂で4,000Hzの検査音圧は40dBから25dB及び30dBに変わったので、古い教材の数字は現行のガイドラインで覚え直してください([厚生労働省]、法改正のまとめ)。
聴覚保護具
ガイドラインでは、聴覚保護具は日本産業規格(JIS)T8161-1に規定する試験方法で測定された遮音値を目安に、必要かつ十分な遮音値のものを選ぶこととされています。周囲の音を聞く必要がある場合や会話が必要な場合は、遮音値が必要以上に大きいものを選ばないよう配慮します。管理者には、労働者に正しい使い方を指導させ、目視などで正しく使われているか確認させます。手持動力工具を使う業務では、第Ⅰ管理区分が続いている場所を除き、聴覚保護具を使わせます。
そのほかの保護具は防毒マスク・防じんマスクの覚え方、温熱や放射線はWBGTと熱中症の覚え方・電離放射線の覚え方で整理しています。
本番形式の問題で確かめる
この記事の範囲から、本番と同じ五肢択一を3問。選ぶと正誤と解説が出ます(学習の記録には残りません)。
職場における熱中症防止のためのガイドラインに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
電離放射線による健康影響及び被ばく管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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よくある質問
騒音性難聴はどの周波数から聞こえにくくなりますか?
騒音性難聴の認定基準の解説では、聴力障害は高音域から始まり、初期にはオージオグラムが4,000Hz付近に限局した聴力障害(c5dip)の型を示すとされています。その後、より高い音域、次いで中音域・低音域へ広がります。
騒音の管理区分の基準は何dBですか?
騒音障害防止のためのガイドラインでは、A測定平均値とB測定値がどちらも85dB未満なら第Ⅰ管理区分、どちらかが90dB以上なら第Ⅲ管理区分、それ以外が第Ⅱ管理区分です。
騒音健診の定期の検査は何Hzですか?
定期健診(6月以内ごとに1回)では、オージオメータで1,000Hzと4,000Hzの選別聴力検査を行います。音圧は1,000Hzが30dB、4,000Hzが25dB及び30dBです。
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出典
数値・条文は次の一次資料で確認しています(確認日は本文の注記のとおり)。
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