特例第⁠一⁠種衛生管理者とは:第⁠二⁠種から有害業務の2⁠0⁠問だけで第⁠一⁠種へ

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第⁠二⁠種衛生管理者の免許を持っている人が第⁠一⁠種を受けるときは、「特例第⁠一⁠種衛生管理者免許試験」になります。出題は有害業務に係る関係法令と労働衛生の2⁠0⁠問だけ。第⁠二⁠種で合格した一般の関係法令・労働衛生・労働生理は、もう一度受ける必要がありません(安全衛生技術試験協会「第⁠一⁠種⁠・⁠第⁠二⁠種衛生管理者」)。

試験の中身

結論

特例第⁠一⁠種は2⁠0⁠問・1⁠6⁠0⁠点・2⁠時⁠間。合格ラインは各範囲4⁠0⁠%(⁠各⁠4⁠問⁠)以上かつ合計9⁠6⁠点(⁠1⁠2⁠問⁠)以上。申請には第⁠二⁠種衛生管理者免許証の写しが必要で、受験資格の証明書類はいりません。有機溶剤・特定化学物質・酸素欠乏などの数字に絞って準備できるのが利点です。

科目問題数(⁠配⁠点⁠)4⁠0⁠%のライン
関係法令(⁠有⁠害⁠業⁠務⁠に⁠係⁠る⁠も⁠の⁠)1⁠0⁠問(⁠8⁠0⁠点⁠)3⁠2⁠点=4⁠問
労働衛生(⁠有⁠害⁠業⁠務⁠に⁠係⁠る⁠も⁠の⁠)1⁠0⁠問(⁠8⁠0⁠点⁠)3⁠2⁠点=4⁠問
合計2⁠0⁠問(⁠1⁠6⁠0⁠点⁠)6⁠0⁠%=9⁠6⁠点=1⁠2⁠問

試験時間は13:30〜15:30の2⁠時⁠間。第⁠一⁠種を最初から受ける場合(⁠4⁠4⁠問⁠・⁠3⁠時⁠間⁠)に比べて、問題数は半分以下です。合格基準は通常の第⁠一⁠種と同じく、範囲ごとの4⁠0⁠%と合計6⁠0⁠%の両方を満たす必要があります。

申請のしかた

第⁠二⁠種に合格しても、「免許試験合格通知書」を受け取っただけでは免許証は届きません。東京労働局免許証発行センターへの免許申請を済ませ、免許証を手元に用意してから特例第⁠一⁠種を申し込みます。

第⁠一⁠種を直接受けるか、第⁠二⁠種+特例か

比較第⁠一⁠種を直接受ける第⁠二⁠種 → 特例第⁠一⁠種
受験回数1回(⁠4⁠4⁠問⁠)2回(⁠3⁠0⁠問⁠+⁠2⁠0⁠問⁠)
手数料8⁠,⁠8⁠0⁠0⁠円8⁠,⁠8⁠0⁠0⁠円×2回
向いている人最初から第⁠一⁠種が必要な業種の事業場今は第⁠二⁠種で足り、将来第⁠一⁠種が必要になった人

勤務先が製造業・建設業・運送業・医療業など(労働安全衛生規則第⁠7⁠条で13業種)なら、第⁠二⁠種では衛生管理者に選任できません。最初から第⁠一⁠種が必要なら、2回に分けると手数料も手間も増えます。一方、すでに第⁠二⁠種を持っている人や、異動・転職で第⁠一⁠種が必要になった人には、特例は範囲を絞れる効率のいい道です(第一種と第二種の違い)。

受けるタイミング

特例第⁠一⁠種は、第⁠二⁠種の免許証が手元に届いてから申し込めます。第⁠二⁠種の勉強で覚えた一般の関係法令や労働衛生の知識は、有害業務の範囲を理解する土台にもなります。たとえば健康診断の仕組みを知っていれば、有機則や特化則の特殊健康診断の周期や保存年数も比べながら覚えられます。申し込みは通常と同じく試験日の2⁠か⁠月前から。第⁠二⁠種の内容を忘れないうちに、続けて準備するのが効率的です。

特例第⁠一⁠種の勉強のポイント

範囲は有害業務だけですが、各1⁠0⁠問しかないので、7⁠問落とすとその範囲で足切りです。関係法令は、有機溶剤中毒予防規則・特定化学物質障害予防規則・酸素欠乏症等防止規則などの「⁠測⁠定⁠の⁠周⁠期⁠」「⁠記⁠録⁠の⁠保⁠存⁠年⁠数⁠」「⁠健⁠診⁠の⁠周⁠期⁠」の数字が中心。労働衛生は、化学物質による健康障害や作業環境測定・局所排気装置・保護具などが範囲です。令和8⁠年10月掲載の第⁠一⁠種の公表問題でも、有害業務の範囲では化学物質管理者、有機溶剤、酸素欠乏症等防止規則、作業環境測定、局所排気装置、呼吸用保護具などがテーマになっていました(テーマ名のみ。問題文は協会のサイトで確認してください)。規則の数字の整理は有害業務の関係法令の覚え方で解説しています。

出⁠典:公益財団法人安全衛生技術試験協会「第⁠一⁠種⁠・⁠第⁠二⁠種衛生管理者」「⁠試⁠験⁠の⁠日⁠程⁠」「⁠試⁠験⁠手⁠数⁠料⁠」「⁠統⁠計⁠」(2⁠0⁠2⁠6⁠年10月2⁠3⁠日確認)。試験の最新情報は同協会の公式サイトで確認してください。

本番形式の問題で確かめる

この記事の範囲から、本番と同じ五肢択一を3問。選ぶと正誤と解説が出ます(学習の記録には残りません)。

第1問 / 3労働衛生(有害業務)

有機溶剤等による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

第2問 / 3関係法令(有害業務)

床面積が10メートル×10メートル、天井の高さが5メートルの屋内作業場(タンク等の内部ではない)で第⁠二⁠種有機溶剤等を用いる場合、有機溶剤中毒予防規則の許容消費量に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

第3問 / 3労働衛生(有害業務)

金属等による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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よくある質問

第⁠二⁠種に合格しただけで、特例を受けられますか?

協会の説明では、特例第⁠一⁠種は「第⁠二⁠種衛生管理者免許を受けた者」が第⁠一⁠種を受験する場合です。申請には第⁠二⁠種衛生管理者免許証の写しを添付するので、第⁠二⁠種の合格後に免許申請をして免許証を受け取っておく必要があります。

特例第⁠一⁠種の合格ラインは?

有害業務に係る関係法令(⁠1⁠0⁠問⁠8⁠0⁠点⁠)と労働衛生(⁠1⁠0⁠問⁠8⁠0⁠点⁠)がそれぞれ4⁠0⁠%⁠以⁠上、かつ合計6⁠0⁠%⁠以⁠上です。問題数でいうと各4⁠問⁠以⁠上、合計1⁠2⁠問⁠以⁠上が目安になります。

受験料は安くなりますか?

協会の「⁠試⁠験⁠手⁠数⁠料⁠」では、免許試験の学科試験の手数料は各免許試験とも8⁠,⁠8⁠0⁠0⁠円です。特例第⁠一⁠種だけの減額は示されていません。

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出典

数値・条文は次の一次資料で確認しています(確認日は本文の注記のとおり)。

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