衛生管理者の合格率と難易度:第⁠一⁠種⁠・⁠第⁠二⁠種とも受験者の約半数が落ちる

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衛生管理者試験の合格率は、令和7⁠年度で第⁠一⁠種4⁠6⁠.⁠8⁠%・第⁠二⁠種4⁠8⁠.⁠7⁠%です(公益財団法人安全衛生技術試験協会「⁠統⁠計⁠」(令和7⁠年度。2⁠0⁠2⁠6⁠年10月2⁠3⁠日確認))。どちらも受験者の半数前後が不合格になっています。会社から「⁠取⁠っ⁠て⁠お⁠い⁠て⁠」と言われて受⁠け⁠る⁠人が多い試験ですが、気軽に受けて一発で通る試験ではありません。この記事では、数字の読み方と、落ちる人が多くなる試験の仕組みを整理します。

令和7⁠年度の受験者数と合格率

結論

合格率は第⁠一⁠種4⁠6⁠.⁠8⁠%、第⁠二⁠種4⁠8⁠.⁠7⁠%(⁠令⁠和⁠7⁠年⁠度⁠)。難しさの正体は問題の難解さよりも、科目ごとに4⁠0⁠%⁠以⁠上、かつ合計6⁠0⁠%⁠以⁠上という合格基準と範囲の広さです。法令の数字・例外のひっかけを潰し、苦手科目を作らないことが合格への近道になります。

試験受験者数合格者数合格率不合格者数
第⁠一⁠種衛生管理者6⁠6⁠,⁠4⁠0⁠1⁠人3⁠1⁠,⁠0⁠4⁠6⁠人4⁠6⁠.⁠8⁠%3⁠5⁠,⁠3⁠5⁠5⁠人
第⁠二⁠種衛生管理者4⁠0⁠,⁠6⁠5⁠3⁠人1⁠9⁠,⁠7⁠9⁠6⁠人4⁠8⁠.⁠7⁠%2⁠0⁠,⁠8⁠5⁠7⁠人
不合格者数は受験者数から合格者数を引いた値です。出⁠典の統計は年度単位の集計で、月ごと・センターごとの合格率は公表されていません。

第⁠一⁠種は年間で6⁠6⁠,⁠4⁠0⁠1⁠人が受験し、3⁠5⁠,⁠3⁠5⁠5⁠人が不合格でした。同じ協会が実施する二級ボイラー技士(令和7⁠年度の合格率5⁠2⁠.⁠9⁠%)と比べても、衛生管理者はやや低い水準です。「国家資格の中では易しい方」と言われることもありますが、数字の上では2⁠人に1⁠人程度しか受からない試験です。

半数が落ちる理由:合格基準が「⁠足⁠切⁠り⁠+⁠合⁠計⁠」の二段構え

合格基準は、科目ごとの得点が4⁠0⁠%⁠以⁠上で、かつ合計が6⁠0⁠%⁠以⁠上です。第⁠一⁠種では関係法令と労働衛生が「有害業務に係るもの」と「⁠そ⁠れ⁠以⁠外⁠」に分かれており、この範囲ごとに4⁠0⁠%が求められます。つまり第⁠一⁠種は5つ、第⁠二⁠種は3つの区分すべてで最低ラインを越えたうえで、合計でも6⁠0⁠%が必要です。

第⁠一⁠種の区分問題数(⁠配⁠点⁠)
関係法令(⁠有⁠害⁠業⁠務⁠に⁠係⁠る⁠も⁠の⁠)1⁠0⁠問(⁠8⁠0⁠点⁠)
労働衛生(⁠有⁠害⁠業⁠務⁠に⁠係⁠る⁠も⁠の⁠)1⁠0⁠問(⁠8⁠0⁠点⁠)
関係法令(有害業務に係るもの以外)7⁠問(⁠7⁠0⁠点⁠)
労働衛生(有害業務に係るもの以外)7⁠問(⁠7⁠0⁠点⁠)
労働生理1⁠0⁠問(⁠1⁠0⁠0⁠点⁠)

区分によっては7⁠問しかありません。問題数が少ない区分は、数問の取りこぼしがそのまま足切りにつながります。「得意な労働生理で稼いで、苦手な有害業務の法令はほどほどに」という作戦は、足切りがある以上は通用しません。何点取れば受かるかは合格点と足切りの記事で区分ごとに計算しています。

範囲が広く、ひっかけは「⁠数⁠字⁠と⁠例⁠外⁠」に集まる

衛生管理者の試験は五肢択一です。法令では「⁠何⁠人⁠以⁠上⁠」「⁠何⁠日⁠以⁠内⁠」「何か月以内ごとに1回」「⁠何⁠年⁠間⁠保⁠存⁠」といった数字が多く問われ、選択肢では数字の入れ替えや、例外を無視した言い切りが正誤を分けます。労働衛生では作業環境・健康管理の知識、労働生理では人体の仕組みが出題され、性質の違う3⁠分野を同時に仕上げる必要があります。

第⁠一⁠種はさらに、有機溶剤中毒予防規則・特定化学物質障害予防規則・酸素欠乏症等防止規則などの「⁠有⁠害⁠業⁠務⁠」の範囲が加わります。第⁠二⁠種の3⁠0⁠問に対して第⁠一⁠種は4⁠4⁠問。合格率の差は小さくても、準備に必要な範囲は第⁠一⁠種の方が広いと考えておくのが安全です(第一種と第二種の違い)。

合格率を自分の側に寄せるには

当サイトのドリルでできること

当サイトは、衛生管理者の試験で間違えやすい数字・例外・言い換えを○×形式で確認するドリルです。本番は五肢択一なので、ドリルだけで本番の形式に慣れることはできませんが、選択肢を1⁠つ⁠ず⁠つ切る力を鍛える用途に向いています。本番と同じ科目構成・配点で足切りと合計を判定する模試(⁠出⁠題⁠は⁠○⁠×⁠形⁠式⁠)は有料機能です。

出⁠典:公益財団法人安全衛生技術試験協会「第⁠一⁠種⁠・⁠第⁠二⁠種衛生管理者」「⁠試⁠験⁠の⁠日⁠程⁠」「⁠試⁠験⁠手⁠数⁠料⁠」「⁠統⁠計⁠」(2⁠0⁠2⁠6⁠年10月2⁠3⁠日確認)。試験の最新情報は同協会の公式サイトで確認してください。

本番形式の問題で確かめる

この記事の範囲から、本番と同じ五肢択一を3問。選ぶと正誤と解説が出ます(学習の記録には残りません)。

第1問 / 3関係法令

衛生管理者及び産業医の作業場等の巡視に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。

第2問 / 3労働衛生

日射のない屋内作業場で、湿球温度2⁠5⁠℃、黒球温度3⁠5⁠℃、乾球温度3⁠0⁠℃であった。このときのWBGT値として、正しいものはどれか。

第3問 / 3労働生理

赤血球とヘモグロビンに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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よくある質問

衛生管理者の合格率はどのくらいですか?

安全衛生技術試験協会の統計では、令和7⁠年度は第⁠一⁠種が受験者6⁠6⁠,⁠4⁠0⁠1⁠人・合格者3⁠1⁠,⁠0⁠4⁠6⁠人で4⁠6⁠.⁠8⁠%、第⁠二⁠種が受験者4⁠0⁠,⁠6⁠5⁠3⁠人・合格者1⁠9⁠,⁠7⁠9⁠6⁠人で4⁠8⁠.⁠7⁠%です。

第⁠一⁠種と第⁠二⁠種で難しさはどれくらい違いますか?

合格率の差は大きくありませんが、出題範囲は違います。第⁠一⁠種は4⁠4⁠問で、第⁠二⁠種にない「有害業務に係るもの」が関係法令と労働衛生で計2⁠0⁠問加わります。有機溶剤や特定化学物質、酸素欠乏などの規則と数字を覚える量が増えるのが第⁠一⁠種の負担です。

合格率が低い一番の原因は何ですか?

受験者ごとの不合格理由は公表されていないので、断定はできません。試験の仕組みから言えるのは、合計6⁠0⁠%に加えて科目(⁠第⁠⁠⁠一⁠⁠⁠種⁠は⁠範⁠囲⁠)ごとに4⁠0⁠%⁠以⁠上が必要で、1科目でも下回ると不合格になることです。苦手科目をそのままにすると、合計点が足りていても落ちます。

受験資格がないと受けられませんか?

受けられません。衛生管理者は学歴に応じた年数の「⁠労⁠働⁠衛⁠生⁠の⁠実⁠務⁠」の経験が受験資格になっており、事業者証明書などの添付が必要です。詳しくは受験資格の記事で解説しています。

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出典

数値・条文は次の一次資料で確認しています(確認日は本文の注記のとおり)。

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