衛生管理者に更新・有効期限はある?取った後に求められること

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「せっかく取っても数年で更新が必要なのでは」と気になる人も多いはずです。結論から言うと、衛生管理者の免許に有効期限はなく、更新講習もありません。ただし取消しになる場合や、取った後に会社が行うよう努める教育はあります。条文と公的な案内で確認します。

衛生管理者の免許の有効期限:安衛法・安衛則の規定

結論

第⁠一⁠種⁠・⁠第⁠二⁠種衛生管理者免許は更新不要。安衛法の免許で有効期間があるのは特別・普通ボイラー溶接士だけです。合格から免許申請までも明確な期限はありませんが「⁠遅⁠滞⁠な⁠く⁠」申請が原則。取得後は、法定の更新の代わりに能力向上教育(⁠事⁠業⁠者⁠の⁠努⁠力⁠義⁠務⁠)があります。

労働安全衛生法73条1項は「免許には、有効期間を設けることができる」と定めていますが、実際に有効期間が設けられているのは一部の免許だけです。厚生労働省の「労働安全衛生法関係の免許について」は、「特別ボイラー溶接士と普通ボイラー溶接士は更新制です。その他の免許に更新はありません」と案内しています。東京労働局のよくある質問でも、有効期間があるのはこの2つのみとされています。

免許有効期間・更新
第⁠一⁠種衛生管理者免許なし(⁠更⁠新⁠不⁠要⁠)
第⁠二⁠種衛生管理者免許なし(⁠更⁠新⁠不⁠要⁠)
特別・普通ボイラー溶接士免許あり(⁠更⁠新⁠制⁠)

住所が変わっても免許証の書替えは不要です。一方、衛生管理者の業務に就いている(⁠就⁠こ⁠う⁠と⁠す⁠る⁠)人は、氏名が変わったら書替えが義務です(安衛則67条2項。再交付・書替えの記事)。

衛生管理者の合格の有効期限:合格から免許申請まで

安衛則66条の3は、免許試験に合格した人は「合格した後、遅滞なく」免許申請書を出すよう定めています。一方、東京労働局のよくある質問は、衛生管理者などについて「明確な期限はありません」としつつ、添付書類をなくすと交付できなくなる場合があるので、できるだけ速やかに手続きするよう求めています。

合格通知書は免許申請に原本が必要です。なくした場合は受験したセンターで再発行を受けられますが、結果通知書の再発行は平成1⁠8⁠年4月以降の試験に限られるなど制限があります。合格したら放置せず申請しましょう(合格した後の手続き)。

法定の更新はないが、求められる能力向上教育

労働安全衛生法19条の2は、事業者に対し、衛生管理者などの能力の向上を図るための教育・講習等を行い、又は受ける機会を与えるよう努めることを求めています。これは免許の更新とは別のもので、受けなくても免許は失効しませんが、厚生労働大臣が指針を公表し、事業者を指導できる仕組みになっています(⁠同⁠条⁠2⁠項⁠・⁠3⁠項⁠)。

実務面では、衛生管理者には少なくとも毎週1回の作業場等の巡視が義務づけられ(⁠安⁠衛⁠則⁠1⁠1⁠条⁠)、法改正(化学物質の自律的管理、熱中症対策など)にも対応していく必要があります。免許に期限がない分、知識の更新は自分と会社に任されていると考えましょう。

免許の取消し・効力停止の規定

協会の「⁠受⁠験⁠の⁠注⁠意⁠事⁠項⁠」も、不正な手段で受験した場合は受験を禁止されたり、合格の決定を取り消されたりすることがあるとしています。なお免許証が不要になった人は、理由を問わず取消し(⁠返⁠還⁠)を申請できます(⁠厚⁠生⁠労⁠働⁠省⁠)。個別の事案が取消しに当たるかの判断は、労働局・専門家に確認してください。

出⁠典:公益財団法人安全衛生技術試験協会「第⁠一⁠種⁠・⁠第⁠二⁠種衛生管理者」「⁠試⁠験⁠の⁠日⁠程⁠」「⁠試⁠験⁠手⁠数⁠料⁠」「⁠統⁠計⁠」(2⁠0⁠2⁠6⁠年10月2⁠3⁠日確認)。試験の最新情報は同協会の公式サイトで確認してください。 有効期間・取消しは労働安全衛生法19条の2・72条〜74条([e-Gov])・安衛則66条・66条の3・67条([e-Gov])、厚生労働省「労働安全衛生法関係の免許について」([厚生労働省])、東京労働局のよくある質問([厚生労働省])による(2⁠0⁠2⁠6⁠年10月2⁠3⁠日確認)。

本番形式の問題で確かめる

この記事の範囲から、本番と同じ五肢択一を3問。選ぶと正誤と解説が出ます(学習の記録には残りません)。

第1問 / 3関係法令

衛生管理者の選任に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。

第2問 / 3労働衛生

事務室の在室者1⁠人当たりの二酸化炭素の呼出量を毎時0.02m³、室内の二酸化炭素の基準濃度を1⁠0⁠0⁠0⁠p⁠p⁠m、外気の二酸化炭素濃度を4⁠0⁠0⁠p⁠p⁠mとするとき、在室者1⁠人当たりの必要換気量に最も近いものは次のうちどれか。

第3問 / 3労働生理

呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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よくある質問

衛生管理者の免許に更新は必要ですか?

必要ありません。厚生労働省は「労働安全衛生法の免許のうち、特別ボイラー溶接士と普通ボイラー溶接士は更新制です。その他の免許に更新はありません」と案内しています。第⁠一⁠種⁠・⁠第⁠二⁠種衛生管理者免許に有効期間はなく、更新手続きもありません。

試験の合格に有効期限はありますか?

衛生管理者の場合、合格から免許申請までの明確な期限はありません(⁠東⁠京⁠労⁠働⁠局⁠Q⁠&⁠A⁠)。ただし安衛則66条の3は合格後「⁠遅⁠滞⁠な⁠く⁠」申請するよう定め、合格通知書などをなくすと交付できなくなる場合もあるので、早めに申請します。期限があるのはボイラー溶接士で、合格から2⁠年です。

衛生管理者の免許が取り消されることはありますか?

あります。安衛法74条2項により、業務について重大な事故を起こしたとき、法令に違反したときなどは、取消し又は6⁠か⁠月を超えない範囲の効力停止の対象になります。安衛則66条では、受験の不正や免許証の譲渡・貸与も挙げられています。

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出典

数値・条文は次の一次資料で確認しています(確認日は本文の注記のとおり)。

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